住宅の耐久性を上げるALCパネル

1.ALCパネルのメリット

ALCパネルとは多くの気泡を含ませたコンクリートを指します。従来のコンクリートのメリットを維持しつつ、一般的なコンクリートの4分の1の重量が特徴です。軽量化により反りなどの変形が起こりにくいため、劣化しにくく耐久性や耐震性にも優れています。

ALCパネルに含まれる気泡は多くのメリットを持つものです。気泡が作り出す空気の層は断熱性が高く熱の伝わりを抑制します。さらにこの空気の層が音を吸収してくれるため遮音性も高いです。

多数の気泡は調湿機能にも優れ、結露の発生を抑えてくれます。結露はカビやダニ発生の原因であり、発生を抑えると健康被害を防止できます。多くのメリットがありますが、吸収性が高く防水性が低いデメリットがあります。施工時やメンテナンス時の防水対策が必要です。

2.ALCパネルのメンテナンス方法

メンテナンス周期は10年が目安です。防水対策が甘いと劣化が早くなってしまうので、防水性の高い塗料を使用する必要があります。雨漏りの原因になりやすいコーキング部分も同時にメンテナンスすると、防水性を維持し劣化防止が可能です。

ALCパネルのメンテナンス方法は塗装・交換・コーキング補修の3つがあります。パネルは幅が狭く継ぎ目が多いため、長持ちするコーキング剤の使用がおすすめです。。

外壁塗装にALCパネルを利用すると多くのメリットがあります。適切なメンテナンスで劣化を防ぎ、十分にパネルの特徴を活かしましょう。